わんにゃんドック
ワン・ネコちゃんの健康診断のススメ
食生活や環境、そして獣医学の進歩とともに犬(ワン)ちゃん・猫(ネコ)ちゃんの平均寿命も延びていますが、それと同時に成人病もまた増加しつつあり、心臓病、腎臓病、肝臓病、糖尿病、腫瘍、内分泌疾患などで治療する子は年々増加しています。
犬(ワン)ちゃん・猫(ネコ)ちゃんは私たち人間より早く年を重ねます。犬(ワン)ちゃん・猫(ネコ)ちゃんは人間と違い言葉で症状を訴えることもできないため、飼い主さんの目に見える病状が出てから病院にかかることになります。特に老化現象が関わっている病気はじわじわと進行するため、症状が出てきたときにはすでにかなり悪くなっていることもあります。
家族と一員である犬(ワン)ちゃん・猫(ネコ)ちゃんの健康と幸せのために、予防できる病気はしっかり予防し、最低年1回の定期健康診断を行ってあげてください。
中高齢期になると避けられない病気もありますが、早期発見・早期治療でその後元気に過ごすことができる病気もたくさんあります。
当院では、春のフィラリアの血液検査の時に一緒に、まずは内臓系や内分泌疾患などを調べるための血液検査を勧めています。
身体検査や血液検査で異常が見られた場合は、さらに詳しく調べるための尿検査、レントゲン検査などを行っていきます。
定期健康診断内容
中高齢期になると避けられない病気もありますが、早期発見・早期治療でご家族との楽しい時間を過ごしましょう。
身体検査
体重測定、体温測定、視診、触診、聴診、打診などを行います。主に外からわかる異常がないかをチェックします。
糞便検査
寄生虫の虫卵、原虫、腸内細菌の異常の有無などをチェックします。
血液検査
貧血や栄養状態、肝臓・腎臓などの機能状態をチェックします。
心電図検査
心臓の電気的な動きを捉えて、不整脈や心疾患の有無・状態などを調べます。
尿検査
尿糖、尿蛋白、ビリルビン、潜血反応、PH、ケトン体、尿比重、結晶の有無などを調べます。糖尿病などの内分泌疾患、尿石症・膀胱炎などの尿路疾患、腎疾患など病気の判断に役立ちます。
レントゲン検査
胸部:心臓の大きさや形、肺の状態などをチェックします。
腹部:各臓器の大きさや形、位置など異常がないかチェックします。
エコー(超音波)検査
超音波を使って内蔵、消化器官などの腹腔内臓器の内部構造を調べます。血液検査では検出が難しい胃腸疾患や、レントゲン検査では確認しにくい腫瘍、レントゲンにうつらない結石の検出に有用です。
※必要に応じて毛刈りをさせていただく場合がありますのでご了承ください。